とでんMission
Toden Mission
#22
きらびやかな
金銀箔アート体験
源氏絵巻に用いられた
雅やかな金銀箔の技法。
日本の伝統技術を
ふんだんに使用した
アート作品作りに
挑戦しました。
今回二人が向かったのは巣鴨新田停留場から程近い「(株)マスミ東京」。路地から奥へのびた趣深い建物は以前は襖の製造工場でしたが、現在は掛軸や屏風といった日本の表装文化の技が体験できる道場です。金銀箔アート体験の講師は、現役の襖紙職人で師の山本和久さん。砂子とは金箔や銀箔を粉末状にしたもので、砂子を使って和紙に細かな装飾を施すのが砂子師です。
体験では和紙に金銀箔を施す「砂子振り」や、雲母の粉末からできた絵の具で型摺りを行う「り」の技などを教えてもらいました。
尾花さんも古桜さんも、砂子の入ったを「」と呼ばれる道具で叩く作業が一番難しかったそう。山本さんが目の前で手本を示してくれる熟練の技に感動の連続でした。
講師の山本和久さん。平安時代から続く金銀砂子細工をベースにした作品を制作、個展も開催。
今回は、シルクスクリーンで下地の色を摺り、白い絵の具で波柄を施した状態の和紙に金銀箔を貼っていきます。希望により最初の工程から体験することも可能。
金銀箔を定着させるノリを「ドーサ」と呼ぶなど、道具や工程の説明を受ける二人。早速ドーサをハケで塗る作業からスタート。
砂子の入った振筒を打棒で叩いて霞を描く。「結構強さが必要かも」と右手に力を込める古桜さん。
の上に金箔を置き、で切る。「」と呼ばれる細い金箔を精巧に切り出す山本さんの技に二人とも「すご〜い!」。
でちぎった金箔を面相筆で取り、ドーサを塗った和紙の上に乗せていく。「キラキラしてキレイ♪」
「野毛」や「」と呼ばれる2㎜角ほどに細かく切った切箔などが入った振筒を振ってさらに飾りを加える。
古桜さん 作
尾花さん 作
「どちらも霞の感じがいいですね」と山本さんに褒められました。
ショールーム2階の「茶室屛風」でパチリ。作品はマグネット式の「ピタット軸」(3,850円)という掛け軸に収めることもできる。「何もかもが初めてで楽しかった」という二人。尾花さんは和室に、古桜さんはリビングに飾るそうです。
本格的な伝統の技を体験
(株)マスミ東京・マスミ道場
掛け軸、屏風、金銀箔から陶芸や書、水墨画まで、誰でも参加できる教室を開催。また、道場から徒歩すぐのショールームでは掛け軸に使う裂地(布地)や和紙などを展示販売するほか、2階ギャラリーでは屏風を組み立てた「茶室屏風」を展示。
- 住所
- 豊島区巣鴨4-5-2
- 電話番号
- 03-3918-5401
- 営業時間
- 9:00~18:00(土曜~17:00)
- 休み
- 日曜、祝日
- 料金
- 金銀箔体験アート作品づくり3,850円、材料費1,650円ほか、内容により異なる(要事前予約)
- アクセス
- 巣鴨新田停留場より徒歩約3分
モデル/尾花みさと、古桜ミキ(共にABPinc.)
※価格はすべて税込み表記です。年末年始の休業については各施設にご確認ください。
※このページの情報は2021年01月01日時点の情報になります。営業時間等、最新情報は各店舗にご確認ください。