ここに来れば幸せになれる!
誰もが元気になれる商店街

ここに来れば幸せになれる! 誰もが元気になれる商店街
商店街系

はっぴぃもーる熊野前商店街

都電とともに形成された
100年以上の歴史ある商店街

都電とともに形成された
100年以上の歴史ある商店街

都電荒川線「熊野前」停留場から続く約480メートルの商店街「はっぴいもーる熊野前」。都バスのバス停や、日暮里・舎人ライナー「熊野前」駅からも近く、一年中活気あふれる商店街です。その歴史は古く、熊野前商店街振興組合の副理事長で総務部長の石坂渉さん曰く「都電が王子電車って名前で開通したときからだから1913年、大正2年だね」。当時このあたりはまだ東京府北豊島郡尾久村と呼ばれていたそうです。「都電の停留場の前に消防署や役場ができて商店街が形成されたんですよね。それまでは田んぼと畑しかなくて、この道は農道だったんだから」と話す石坂さんも、もちろん知らない時代です。石坂さんが営む洋品店は戦地から帰ってきた父が「ここで商売をしよう」と昭和28年に始めたそうです。「昭和20年、30年代にここにやってきた家が意外と多い」という石坂さんの言葉に「うちも30年代だね」と合いの手をいれるのは同組合の販促部長、原田勝彦さん。「今は85店舗だけど、多い時は120軒以上あったよね」と原田さんが懐かしそうに言えば、「そうそうなんでもあった、なかったのは釣具屋さんだけ」と笑顔で応える石坂さん。名コンビです。
熊野前商店街では戦前から今も、月に3回縁日が立ちます。「毎月、5・15・30日にね。昔は6、70店も露天商が並んで歩けないほど賑やかだったけどね。今は減っちゃったね」と石坂さんは言いますが、その口調は決して暗いトーンではありません。

30年以上続く夏イベント
サンバカーニバル

30年以上続く夏イベント
サンバカーニバル

同商店街では1973年から開催していた納涼盆踊り大会を1983年から「熊野前カーニバル」に模様替えして開催することになりました。「最初の頃は、舞台でカラオケをやったり、ビールの早飲みをやったりでしてたんだけど、ある年たまたまテレビで、東京外語大にブラジル研究会っていうのがあってサンバを踊ってるっていうのを見て、すぐに外語大に連絡してみたんだよね」と石坂さん。なんとそのご縁からもう30年以上、毎年大学連合サンバチームが出演する「くまのまえカーニバル」が開催されています。「最初のころは彼らもまだそんなに知名度もなかったけど、どんどん有名になっていってね。浅草のカーニバルで優勝した年もあったんじゃなかったかな」と、うれしそうに話す原田さん。カーニバル当日は屋台も並び、大抽選会も行われ、毎年たくさんの人で賑わうのですが、2020年は新型コロナウイルスの影響以前に、五輪開催が決まった時点で開催しないことが決定していました。さらに、五輪延期により来年も開催はないそう。ちょっと寂しいですね。
「でも若い人たちが2019年からストリートヨガってのを始めてね。これが東京都に表彰されちゃって」と原田さん。明るい話題に事欠かない元気な商店街なんですね。

老いも若きも通りに集い
ストリートヨガでひとつに

老いも若きも通りに集い
ストリートヨガでひとつに

東京都が都内商店街の優れた取り組みを表彰・紹介する「東京商店街グランプリ」で、熊野前商店街振興組合が応募した「熊の前ヨガフェス」が、2019年、グランプリに輝きました。「ヨガして、食べて、おかいもの」をテーマに、商店街の道路を活用したストリートヨガの実施や、フリーマーケット等を開催。地域の主婦ボランティアの協力やSNSによる周知方法を活用しました。「お金をかけずに商店街を盛り上げているところが評価されたみたいですよ」と笑う石坂さん。低予算ながらも集客力が高く、新規顧客の獲得につながっており、なおかつ地域住民を巻き込んでいる点が受賞の決め手となりました。元はといえば商店街にヨガスタジオができ、ヨガ講師と一緒にイベントができないかと、若手の組合員さんが中心となり企画したそうです。「今の若い人はSNSなんかでパパパと宣伝して、お金掛けないで人集めるのがうまいよね」と原田さん。「都や区への補助金の申請とかね、そういうことは我々がやるから、あとは若いもんに丸投げだよね、はっはっは」と豪快に笑う石坂さん。新旧組合員の信頼関係とよい連携があってこそ、商店街の元気は守られているのですね。
せっかく軌道に乗ったヨガフェスも2020年はコロナの影響で開催できずにいますが、そんな中でも石坂さんは前向きな言葉で締めくくってくれました。「このあたりの商店街はみんな都電とともに栄えてきたので、都電に乗って来てくれるお客さんに商店街で買い物する楽しさを提供し続けていきたいですね」。

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